世にも不思議なアメージングストーリー1話 最後のミッション

原題:Amazing Stories/The Mission
製作年:1987
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:
キャスト:ケビン・コスナー,キーファー・サザーランド

内容:第二次世界大戦のドイツ。アメリカ空軍のスパーク隊長(ケビン)は24回目の最後の出撃に向かう事となった。スパーク率いる戦闘機チームでは、今回が23回目の出撃である。このチームは22回の出撃を全く無傷で乗り切っていた。無事帰還できたのはマスコット・ボーイのジョナサンがいたからだ。彼の頭を撫でると運がつくとみんな信じていたし、ジョナサン自体もそう思っていた。 しかしスパークはジョナサンの23回目の出撃を許さなかった。23回というのは縁起が悪いのだ。ジョナサンのいない出撃に不安を抱く若い隊員達だったが、そこへいきなりジョナサンが現れ、自分も出撃するんだとスパークに頼み込んだ。仕方なくOKし、最後の任務に赴くチームだったが、出撃から間もなく戦闘機はドイツ軍の戦闘機に囲まれ、激しい攻撃に遭う。必死の応戦でなんとか全機撃ち落としたが、自分達の機も手痛い損傷を受けていた。特に機の中に敵機の戦闘機の残骸が飛び込んで来て、戦闘機の胴体の下に張り出している下方射撃室にいたジョナサンの、機体内に戻るハッチの上に載ってしまっていた。びくともしない残骸のせいで、ハッチが開かなくなり、ジョナサンは機内に戻れなくなってしまったのである。戦闘機はエンジンをやられ燃料もぎりぎり。基地に帰還する事にするが、着陸の際車輪が出ない事に気が付く。このままでは胴体着陸しかないが、銃座にいるジョナサンは、胴体着陸の際に潰されてしまう。仲間達は必死でジョナサンを救い出す手を考えるが、時間がない上にいい方法が見つからない。隊員全員の命を預かるスパークは、胴体着陸を決行しない訳にはいかないし、ジョナサンを見殺しにもしたくないという格闘の中で基地に向かって飛び続ける。果たしてジョナサンの運命は・・・。

感想:TV用作品として作られたものですが、さすがスピルバーグ!見ている者をグングン引き付けていく演出手腕はすばらしいです。同監督の他の作品もそうですが、脚本の筋はすごく単純な何て事ないものなんですが、映像や役者の演技で引き付けられますよね。やはり名監督です、この方は。
それにしてもこの戦闘機チーム、全員なんていい男揃いなんだ!それもみんなちゃんと個性を持ったいい男ばっかりで、これを見ているだけでも、ぜんぜん見飽きませんでした(^^)。スパーク隊長は父親というよりいい兄貴的存在で、そのお陰か和気あいあいとした仲の良さそうな雰囲気が全体的に伝わってきます。ジョナサンも本当にかわいいですね、キーファー演じるスタティックとの友情の深さもよく伝わって来ています。ジョナサンははじめ若いロビン・ウィリアムズか!?って思ったのは私だけ・・・私だけだろうなぁ。

キーファーの役はチームの通信員で、ジョナサンの描いた似顔絵からするといつも本を読んでいる真面目人間です。ジョナサンと一番仲が良く、もう彼はダメかもしれないと言う時にみんながジョナサンと最後の挨拶を交わすのですが、その時ジョナサンの「妻をよろしく頼む」という言葉に泣き崩れる姿は、とっても印象的でした。キーファーのワーって感じで泣く姿って、この作品と「失踪」ぐらいでしか見られないのではないかな?
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